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ごあいさつ

  • あやめや旅館で長年女将を勤めて参りました私の母につきまして、皆様にご報告させて頂かないと行けないことがございます。

    昨年の暮の事です。患っていた病気が急変し、天国に居る父のもとへと旅立ちました。
    長い間皆様にお世話になり、親しくして頂きました事、深くお礼を申し上げます。
    誠にありがとうございました。

    私達家族は一緒に盛り立ててくれているスタッフと共に父と母が残してくれたものを引き継ぎ、努力を忘れずに頑張って行く所存でございます。
    どうぞこれからもご贔屓のほどよろしくお願い致します。

    先日初めて当館をご利用頂いたお客様に「女将さんはおげんきでいらっしゃいますか?」と
    私が以前に書いてそのまま止まっている若女将のひとり言を見て声をかけてくださいました。
    このように女将の姿を探して「女将さんを見かけませんが今日はいらっしゃらないのですか?」などと声を掛けて下さるお客様は多く、
    私も皆さんにきちんとお伝えする場を作らねばと考えておりました。
    しかし、お伝えする機会を先延ばしにしてしまっておりました。

    先日声を掛けて下さったお客様に母の事を話した時、大変気持ちを寄せてくださり、
    また「是非私が経験したことやの母への気持ちをひとり言で綴り、皆さんにも伝えていった方が良いです。」と背中を推してくださいました。

    母が患った病気のことを過去の記憶をたどりながら自分でも整理し、私が理解を深める事で、亡き母には遅すぎる事ではあるけれど、
    母をより理解してあげられ、母の思いを大切にしていけるように感じます。

    これから少しこの場を借りて母の事、私がその時に感じた気持ちなどを書き留めて行きたいと思います。